「THE PERFECT INCITER」2026年3月3日の日記

日記

・動画が出てます。アルファベットの「F」を何色に塗るか? という問題。これかなり難しいのかもしれない。Eくらいまでだったら答えはある。だけどFになると一気に心もとなくなる。

 

・これはLINEの公式絵文字に収録されている「F」だが、どれもあんまりしっくりこない。バラツキがあり、それぞれ苦心を感じなくもない。Fの色は難しい。

 

・あと、Zが黄色いのも信じられない。ちょっと良識を疑う。

 

 

・にゃるらさんにお誘いいただき、TVアニメ『NEEDY GIRL OVERDOSE』の先行劇場版の試写を観せていただいた。テレビの4話分くらいを再編集して1時間くらいの映像に仕上げたものですね。

・いや~~~……すごい。なかなか他にないタイプのアニメだと思う。資本でガチガチに固めないと大作が作れないこの時代に、この規模で、こういう変な作品が満を持して出てくるというのは奇跡だ。テレビ放送が楽しみですね。薬物過剰摂取の表現があるので映画としてはPG12になるらしい。性も暴力もあるぞ。

・にゃるらさんと挨拶したとき「褒めるばっかりじゃなくて率直に感想を書いてほしい」というようなことを仰っていたので感想を率直に書くけれども、「”面白い”か?」と言われれば、決して手放しでYESと言えるような作品ではなかった。

・いわゆる「面白い」を成立させるためのセオリーのようなものは無視され、最初から最後までずっと「終盤」を思わせる、一方的・内省的な語りの断片を繋ぎ合わせた構成は、とても万人に勧められるものではない。

・こういう構成になったのは確信犯的だとはいえ、単に「うまくいっていない」という側面も大きいのではないかと思う。観客のテンションのコントロールやテーマの提示方法などについて、もっと洗練されたやり方は無数に考えうる。それは題材が特殊であることや、原作のにゃるらさんの私的な情熱を表現することと、矛盾なく並立できたはずだと感じた。

 

・とはいえ、作品の出自やにゃるらさんの生き方を考えてみたとき、アニメが常識的な多数の人に揉まれて、よりとっつきやすいエンターテインメントとして完成することなく、最後まで独り善がりな叫びを生かし続けたことを喜ばずにはいられなかった。

・この気持ちに合理的な判断はない。剥き出しであることと構造が破綻していることは別問題だし、天才と呼ばれるクリエイターは私性と大衆性の2つを両立させてきた。剥き出しだから、純粋だから優れているということはなく、商業作品としてはむしろそれを多くの人に届けるための工夫をするべきで、ニディガのアニメにはそれが足りていない……と言うことはできる。その意味での「天才・にゃるら」はスクリーンにいなかった。

・でも、そういう印象を悪しざまに言う気にもならない。流し込まれた毒の濃ゆさに疲れ切ってしまったのもあるけれど、なによりこれは「復讐」であろうから。本人にどれだけその意識があるかは知らないですが、私はそう受け取った。世間の大人とどうしても足並みが揃わない、揃えたいとも思えない鬱屈をドロドロに溶かして固めて生まれたのが超てんちゃんで、それが出自の歪さを保ったまま商業アニメーションになったことに感慨を抱く。よかったねー! って言いたくなってしまう。たとえそれが一瞬だけ吹き込む風だったとしても。

・まだまだ復讐は始まったばっかりだろうとも思う。今年はこの原液の毒がしばらく世間の話題になるだろうが、これからまだもっと多くの人を騙し、より巧妙な復讐を遂げることもできるはずだ。アンダーグラウンドでもありポップでもあるその二面性を十分に活かして、今後も作ったものを見せてほしいな。もっとすごい悪人になってほしい。

 

 

コメント

  1. Sicchi より:

    はじめまして、いつも楽しく拝見しております
    ボーッと読んでいたら街路樹の写真の右側が母校の塀なのに気づいてウケてしまいました
    あんな陸の孤島に何しにいらしてたのか気になります

    ちなみに私は共感覚の持ち主で多くの字に色が見えるタイプです
    Fは誰がなんと言おうと私の中では「薄い黄緑」です

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