「いったん、ウケから距離をとる」2019年9月2日の日記

日記

・昨日書きそびれたこと。

・美術館で作品を見ながら、わざわざ美術館で作品を鑑賞する意味ってなんなんだろうなと考えていた。コンテンツを楽しむだけであればスマホ画面の中でも完結する。わざわざ人混みの中で直立して、学芸員に「線の内側に足を入れないでください」とか注意されながら作品を見る意味とは。

・美術館の外のコンテンツと比較したとき、一番大きな違いは瞬発的な「ウケ」から自由であることではないかなと思う。私自身、職業として瞬発的な「ウケ」を狙う仕事をやっているから言えることだけれど、ブワッと襲ってくる「ウケ」の感情には大したバリエーションがない。「スベる」ことを避けると、パターンは何種類かに絞られてくる。言い換えれば、表現の出力形態がフィードバックに依存しているということだ。美術館で見られるようなコンテンツの評価形態は、そのような「ウケ」から距離をとった、もっと幅のあるものである。

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