・動画が出てます。動画に出てます。少女漫画『アオハライド』を読みました。
・全13巻、DEATH NOTEと同じ巻数で読みやすく、とても面白かった。めちゃくちゃ正面から少女漫画をやってくれる。
(1巻 62p)
・こういう学生時代の「あったわー」という視線がそのまま保存されているのが地味にすごいと思う。上履きのゴムの色で学年を判別するのってあったなー。そして大人になるとすぐ忘れるんだ。描いているのは大人なのにこういうのがスッと出てくるのがすごい。
・上履きっていいよな。どんなにクールキャラでも学生ならうわばき履いてるんだなと思うから。跡部景吾とかも履いてると思うとすごい。空条承太郎は履いてないと思う。たぶん勝手な内履きを持ってきて履いている。
(1巻 51p)
・これが「色気のねーパン」事件。パンの色気っていったいなんなんだ。気にしている男子ウケのポイントが何か根本的にズレているのに、その世界観に沿って進行しているのがちょっとおもしろい。「女子力が低いと思われたくてわざと大食いをしている」という前提も冷静に考えるとなんかよくわからないのだが、なんかよくわからないのが青春だからな……。
・洸と冬馬で比べると私は断然、冬馬派ですね。俺様系(というほどでもないが)で子供っぽい洸に比べると冬馬は成熟しているし、踏み込むところは踏み込んでくる意外にガツガツしたところが良い。
・あと、後半のほうで主人公のリュックが盗まれるんだけど、犯人のおじさんの顔が衝撃的だった。
(11巻 104p)
・本当に恐ろしい顔をしている。すごい。これまで美化されてきた男性像の負の側面を全て背負わされている。世界はバランスによって成り立っているのだ。アオハルにライドできず、ひったくり犯になった男。こういう、世界そのものに祝福されていないキャラクターを見ると「そうだった、自分はこっち側だった」と反射的に思ってしまう。ひったくり犯に感情移入するような奴が少女漫画を読むな。
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